ロボショット α-SiAシリーズ
このたび、ファナックロボショット α-SiAシリーズのフルラインナップが完成しました。
ロボショット α-SiAシリーズは、ファナックの最新のCNCとサーボシステムを搭載した全電動射出成形機で、ロボドリル、ロボカット、ロボナノと並ぶロボマシン事業本部の商品です。15トンから300トンまでの7機種をラインナップし、電子部品の精密成形、自動車部品の安定成形、容器のハイサイクル成形といった幅広い成形分野において「高い成形性能」を発揮します。
さらに、ファナックロボットとの高い融合性により、高度化する自動生産に対応します。各地域の安全規格への対応と世界に張り巡らされたファナックのサービスネットワークにより、世界中で安心してご使用いただけます。
ラインナップの中でも「高い成形性能」を必要とされる成形分野に最適化した仕様が「高精度型締仕様」と「超高速射出仕様」です。
30トンと50トンをラインナップする「高精度型締仕様」は、高精度な型締め動作が要求される小型精密レンズ成形に最適です。型締め動作の可動部に高剛性リニアガイドを採用し、さらなる型締め動作の精度向上を実現しました。
100トン、150トン、250トンをラインナップする「超高速射出仕様」は、高い射出性能が要求される導光板成形に最適です。
今回(2014年4月15~16日)の社内展でお披露目した「250トン超高速射出仕様」は、導光板の薄肉部に短時間で樹脂を充填するために射出性能を大幅に強化(最大射出速度1200mm/s)しました。加えて、高出力サーボモータの高出力化への対応と主電源の小型化を両立するため、射出時に必要なエネルギーを電源とコンデンサの両方から供給する機構を備えています。
これまで高い評価をいただいてきた、「高性能」、「高信頼性」をさらに向上させたロボショット α-SiAシリーズにより、成形工場の「高生産性」実現に取組んで参ります。
(2014年4月新聞発表)