ゼロダウンタイム機能
弊社では、今回(2015年4月14~15日)のファナック新商品発表展示会において、ロボットの保守診断機能を統合的にご提供する「ゼロダウンタイム機能 (ZDT)」を発表いたしました。
大きな生産ラインにつれて、ロボット1台のトラブルがきっかけで長時間のライン停止に至ることがあります。このような長時間ライン停止を防止するためには、アラーム停止する前に異常を通知する、事前に保守を促すなど、「壊れる前に知らせる」予防保全が重要になります。また、保守費用削減、保全作業員の負担低減の観点からも予防保全に対する要望は増えており、ゼロダウンタイム機能はその期待に添うことのできる商品となります。
ゼロダウンタイム機能は、「機構部の状態監視」「プロセスの状態監視」「システムの状態監視」「保守時期の通知」の4つの機能で構成されます。具体的には、減速機の故障予知、スポット溶接の加圧力・チップ摩耗監視、アーク溶接の電流・電圧監視、グリス交換時期の事前通知などの予防保全機能があり、今後も更に機能拡充して参ります。これらの機能から得られる保守情報は、サーバに保存したり、リアルタイムにスマートフォンなどへ遠隔通知したりすることも可能です。
また、ロボット単体だけでなく、セル単位、工場単位とお客様のご使用環境に合わせて最適な構成をお選び頂くことができます。更に、クラウドへの対応を行う予定です。
今後は、ロボットだけでなく、FA、ロボマシングループにおいても同様の計画をしており、全社一体となった、「ワン・ファナック」としてのトータルソリューションのご提供を推進して参ります。
(2015年4月新聞発表)