ファナックロボットのAI軌跡制御機能
ファナックは、ロボットによる切断加工や溶接の精度を向上させる「AI軌跡制御機能」を販売開始しました。
- 本機能では、加速度センサによってロボットの実軌跡を推定し、指令軌跡とのずれ量を学習します。ファナックのレベル3機械学習を活用した補正を行い、高精度な円軌跡や直線軌跡を実現します。
- 従来は、熟練作業者が長時間の試行錯誤を繰り返して教示を微調整し、経路を改善していました。この調整を、作業者の技量によらず短時間で完了させます。また、ワイヤレスの無線加速度センサにより、センサの取り付けも簡単です。
- 無線加速度センサは着脱可能で使い回しが可能です。ロボットの立上げ時のみAI軌跡調整を行い、量産時にはセンサを外して運営できます。
本機能は、板金部品のレーザ切断、自動車シート素材のウォータジェット加工など、軌跡精度が重要なアプリケーションに活用頂けます。ARC Mate シリーズから出荷を開始し、適用機種を順次拡大して参ります。
(ファナックニュース2019-III掲載)