ロボット新商品:新型500kg可搬ロボットM-950
M-950iA/500
ファナックは、500kg可搬の新型ロボットM-950iA/500を新たに開発しました。
200kg可搬を超える重可搬ロボットとしてR-2000iC, M-900iB, M-1000iA, M-2000iAをリリースしていますが、新たに500kg可搬のM-950iA/500を加え、ラインナップを拡充します。
ロボットの特長
シリアルリンク型
ロボットの構造は、アーム1本のシリアルリンク構造を取り、アーム2本の平行リンクタイプに比べ、動作範囲が圧倒的に大きく、ロボット旋回時の干渉を小さくできます。そのため、狭い場所でも高可搬ロボットが設置可能となり、柔軟な設備が構築可能となります。
新規モータ・スプリングバランサの採用
可搬質量が大きくなると、1つの軸を2つのモータで駆動する場合があります。シリアルリンクのアーム1本の場合、2軸目が負荷的に最も厳しいですが、本機ではコンパクトなモータ1本で駆動させるべく新規のモータを開発、また補助装置のバランサを最適化して、シンプルな構造を実現しました。バランスのよい機構で、高い信頼性を実現しました。
強力な手首、高い剛性
- 自動車産業ではギガキャスト、EV化により、ロボットの可搬質量と合わせて、より強力な手首が期待されています。本機では500㎏可搬のロボットで最大級の手首許容モーメントと手首許容イナーシャを有し、長大ワークの搬送に加え、バッテリなどの重量部品の搬送にも適しています。
- また近年需要が増大している摩擦攪拌接合(FSW)やロボットによるマシニングにおいては、ロボットの高い剛性により高品質な自動化に貢献します。ロボットの絶対精度を向上させる機能とともに、軌跡を重視する用途にもお使いいただけます。
制御装置は現在ご好評いただいているR-30iB Plusシリーズと、リリース予定のR-50iAシリーズに対応します。既存のラインに投入する場合には現行の制御装置、新ラインには他機種と合わせて最新の制御装置を選択いただけます。
量産開始時期:2024年1月
(2024年1月)