ロボット新機能:パレタイジングモード
ファナックは、物流システムの自動化を推進するため、ロボットのパレタイジングモード機能を販売開始しました。
- ロボットを用いた段ボール箱のパレタイジング、デパレタイジング作業では、高い位置から低い位置へロボットを動作させることがよくあります。従来のシステムでは、このときに手首が伸び切ってロボットが直線動作できない位置(特異点)を通らないよう、プログラム作成に注意が必要でした。
- 新機能のパレタイジングモードは、ロボットの手首が常に下向き又は上向きを保つよう、プログラム単位で制御を切り替えることができます。これにより、上記の特異点を通過する動きでも、箱の姿勢を保った直線動作が可能になります。
- 特異点回避のためハンドの取り付け姿勢を斜めにする、といった苦労も不要です。手首にまっすぐ取り付けたハンドと自然な直線動作で、パレタイジングとデパレタイジングのシステムをより簡単に構築することができます。
- 本機能は、CRXシリーズの標準機能です。M-710iD/50Mなど、他機種でもオプション機能として使用可能です。
CRX-25iAによるパレタイジング作業
(写真は手首が伸びきった特異点近傍)
M-710iD/50Mによるパレタイジング作業
(写真は手首が伸びきった特異点近傍)
ファナックはパレタイジング作業のロボット化を推進し、お客様の生産性向上に貢献いたします。
(2024年1月)