ファナックアカデミ

概要

ファナックは世界中のお客様の工場の自動化とロボット化を推進するため、創業以来、お客様や国内外のサービス員の研修に力を入れてきました。

1982年にはファナック技術研修所を設立し、これまでに10万人を超える受講者が卒業しています。2018年3月には規模を拡大し、内容を充実させた教育施設ファナックアカデミを設立しました。ファナックアカデミでは、CNC、サーボモータやレーザ発振器から、ロボット、ロボマシン、IoT商品に至るすべての商品に関する講習プログラムを取りそろえ、受講者のニーズに合わせて2日間から3週間にわたる研修を行っています。

2020年には新型コロナウイルス感染症が広がり、アカデミも感染予防対策のために受講者数が減少しましたが、新たにライブセミナ、オンデマンドセミナの2方式のオンライン教育「eACADEMY」を2021年度にかけて充実させ、教育需要に応えました。
2021年4月から2023年3月末までの2年間は、新型コロナウイルス感染予防対策のために対面講習会の受講者数に制限を設け、必要性の高い講習会に絞って開催するなどの感染拡大防止対策を徹底した結果、対面のアカデミ講習会受講者数の減少が続きましたが、この期間中に6,761名の受講がありました。ライブセミナ、オンデマンドセミナも継続的に受講生を受け入れました。

また、ファナックアカデミは、アメリカ、ヨーロッパ、中国などに設立された各地のトレーニング部門とともに世界中のお客様に対してファナックグローバルスタンダードの研修を行うシステムの構築を進めています。世界各地の研修担当者やサービス員にも、ライブセミナにより最新商品の教育を行いながら、ハイレベルなお客様対応に取り組んでいます。

さらに、ファナックは産学連携によりロボットに関する人材育成を行う「未来ロボティクスエンジニア育成協議会（CHERSI）」に参画し、工業高校の先生方へファナックアカデミでの講習会を行い、ロボット人材育成の活動に積極的に取り組んでいます。

教育効果を高めるシステム

ファナックアカデミの満足度・受講者数

徹底した教育効果を高めるシステムにより、受講者の満足度調査では2019年以降、5点満点で4.5以上の評価となっています。2023年度の平均満足度は4.62となりました。

ファナックアカデミの満足度・受講者数

※2018年2月～3月の受講者数の減少は、従来のファナック学校からファナックアカデミへの移行が要因です。この間、名古屋校では講習を実施しています。
※2020年の受講者数減少は新型コロナウイルス感染症の影響によるものです。

受講者の多様性の尊重

2018年にファナックアカデミを建設するにあたり、受講者のためにムスリム祈祷室を設置し、世界各地から訪れる社員や受講者の宗教や慣習に配慮した施設としています。
食事については、ベジタリアンメニューやグルテンフリーメニューなども用意しています。