ロボット機能上級コースで習得できること
機能上級コースの特長は?
「教示操作一般コース」を受講された方を対象としたステップアップコースです。ファナックロボットの豊富な機能を十分にご活用いただくためのプログラミングの技術を習得いただくことができます。
ファナックロボットのデータレジスタや位置レジスタ等の変数、位置補正機能、演算機能、引数等の機能を駆使することによって、ワークの積み上げ積み下ろし動作や、固定パターンの反復動作を行うプログラムを簡単に作成することができます。また、変数を変更することによって、類似したロボット動作に簡単に対応できるようになります。
更に、本コースで習得できる代表的な機能を以下に説明いたします。
ライントラッキング機能
ライントラッキング機能とは、ロボットがコンベア上を動作するワークの動きに追従して動作する機能です。この機能を使用することによって、コンベアに乗って動くワークに対する作業を、コンベアを止めた状態で、正確かつ簡便に教示することが可能になります。
リモートTCP機能
リモートTCP機能とは、ベースや治具等に固定されたツールの先端(以下リモートTCPと呼ぶ)に対して、ロボットの保持しているワークを動かすことによって、加工を行う機能です。 リモートTCPを用いない場合でも、固定されたツールに対してワークを動かし、加工を行うことは可能でした。しかし、ワークに回転を伴う動作をさせる場合、従来は多数のポイントを教示することによって対応していました。リモートTCP機能を使用することによって、この教示工数を大幅に低減することができます。
各種機能の活用方法
ロボット機能上級コースでは、上記に紹介いたしました機能に加えて、ロボットが周辺物と衝突したことを瞬時に検出して緊急停止させる高感度衝突検出機能、特殊なセンサを使用しないでロボットが周囲からの力を検知しその力に応じて作業を行うことができるソフトフロート機能を始め、スキップ機能、シフト機能、ビジョンシフト機能、先実行命令、状態監視機能、複合演算機能、重力補正機能、負荷推定機能、マルチタスク、マルチモーション等、各種機能の有効活用の方法をご理解いただくことができます。
これらの機能を使いこなすことによって、ロボットの教示作業に係る工数を大幅に低減することができると共に、周辺機器のコストも低減することができます。