FANUC ROBONANO α-NTiA
ロボナノの新機種として、超精密旋削加工に特化した旋盤系 ROBONANO α-NTiA を開発しました。ITや車載関連のカメラ用のレンズコアの加工に最適な超精密加工機です。
2018年に発売した5軸マシニング系 ROBONANO α-NMiA に続いて、旋盤系ロボナノがラインナップに加わり、幅広い超精密加工市場のニーズに合わせることが可能となりました。
レンズコアの旋削加工に最適化した仕様
- 直線2軸(X200mm×Z200mm)と割出B軸には、固体摩擦のない高剛性のファナック製油静圧軸受を採用しました。
- ワーク主軸には、4,000min-1 の高速回転時も安定性を保てるファナック製空気静圧軸受を採用しました。
- 高精度かつ簡単なレンズコアの心出し及び取付作業のため、真空チャックシステムを採用しました。Φ100mm、5kgまでの取付が可能です。
- アクティブダンパを標準採用して、床から伝わる振動をキャンセルします。ユーザの環境に合わせて最適化することで安定加工に寄与します。
ファナックの標準CNC、モータの採用
- ファナックの標準CNC、モータを用いることで、高信頼性のサーボ制御を実現します。
- 0.1nmプログラム指令、HRV4+ の適用により、従来の1nmプログラム指令より滑らかな制御を実現しました(当社比)。
- ファナックの軸受技術と合わせることで、サブナノレベルの面粗度を有する安定した鏡面旋削加工を実現します。
使いやすさのための機能
- ファナックの Panel iH Pro表示機と iHMI画面で作成された専用操作画面に、加工段取りに使用する測定装置の画面を取り込みました。
- 測定装置の観察、操作のための複数のモニタ、配線が不要になり、簡単な加工段取りを実現します(機能名:Smart M-Setup)。
- 測定装置保管用キャビネットを内蔵しているため、測定装置の取り出し、格納を簡単に行えます。
(ファナックニュース2019-III掲載)